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タイルの知識

(1) 素地・焼成温度・吸水率による区分

  • 磁器質タイル

    素地は緻密で硬く、叩くと清音を発します。
    1200℃以上の高温で焼成したタイルで、吸水率は1%以下です。
    硬く耐磨耗性や耐凍害性にも優れています。

  • せっ器質タイル

    素地は硬く、吸水性は少ないです。
    1200℃前後で焼成したタイルで、吸水率は5%以下です。
    屋外での使用も可能で、施釉や無釉の床タイル等によく使われます。

  • 陶器質タイル

    素地は多孔質で、タイルの中では最も硬度が低いタイルです。
    1000〜1200℃で焼成したタイルです。吸水率は22%以下で吸水率が高いタイルです。テラコッタタイルが代表的なものですが、釉薬をつけて仕上げた施釉の内装タイルが多い。
    屋外での使用も可能で、施釉や無釉の床タイル等によく使われます。

※以前は吸水率だけで分類されていましたが最近は技術発達も有り、吸水率のみを用いての分類は難しくなりました。現在と以前の区分の仕方です。

現在
JIS A 5209(2008)による区分 吸水率
Ⅰ類 3%以下
Ⅱ類 10%以下
Ⅲ類 50%以下
以前
JIS A 5209(2005)による区分 吸水率
磁器質 1.0以下
せっ器質 5.0以下
陶器質 22.0以下

(2) 施釉の有無による区分

施釉(せゆう)タイル:表面に釉薬をかけて、色や艶を出したタイル

無釉(むゆう)タイル:表面に釉薬をかけずに、生地の色を生かしたタイル

(3) 成形方法による区分

  • 湿式成形

    含水率の高い原料を押出成形機によって板状に押し出した後、決められた形状・寸法に切断して成形します。

  • 乾式成形

    含水率の低い原料をタイルの金型に入れ、高圧プレス機で押し固めた後、決められた形状・寸法に切断して成形します。乾式成形に用いる原料は、湿式成形のそれに比べて含水率が低い為、成形後の乾燥や焼成時間を短縮できます。

(1) 外床用タイル

他メーカーさんでは「床タイル」として説明している所が多いですが、私たちのショップでは、ご覧頂いている皆様に、よりわかり易いように外部と内部を分けて説明致します。戸建や集合住宅においては、ポーチ・アプローチ・外部テラス・犬走り等、マンションや大型商業施設においては、ポーチ・アプローチ・舗道・外部テラス・外構部分が該当します。

まず、外床用のタイルを選ぶ基準は、表面が滑りにくい事。歩行頻度が多い為、耐摩耗性に優れている事、吸水性が低い事等があげられます。この様な条件を満たす為には、磁器質やよく焼き締めたせっき質等が適しています。また滑りにくくする為に、ザラつきのあるもの、凹凸のあるものが良いでしょう。

当社の取扱商品のシリーズ名で申し上げれば、リベロシリーズ・ワイルドクォーツシリーズ」・(個性派タイルの中でご案内致しております)イタリーからの輸入タイル等が該当します。

(2) 外壁用タイル

製法としては仕上りに柔らかみや手作り感を出す湿式成形で製造されたものと乾式成形によって寸法、精度を高めたものがあります。後者は磁器質やよく焼き締めたせっ器のタイルが該当します。私たちのショップでは外壁用のタイルとして磁器質のタイルを主にご案内しています。
磁器質タイルを外壁に使用する利点は、①寸法精度が高いので仕上りも明確である。②吸水率が低い為、耐凍害性がある事やタイルそのものから白華(はっか)と呼ばれるセメントアクが出にくい事、等です。(但し、目地から出るセメントアクはタイルの性質で防げるものではありません)
大板のタイルを外壁に貼る際は、①ビル・マンションなどのコンクリート下地、又は、②木造住宅においては中込(ちゅうごみ)と呼ばれるモルタル下地、の場合でも下地の亀裂や反り等の影響を受けやすく、タイル自身のひび・割れの原因となる事があります。

近年は耐震性や下地の変形に対して有効な変性シリコーン系のボンドも出ておりますので、是非ご利用下さい。
当社の取扱商品のシリーズ名で申し上げれば、「ボニータシリーズ」「セルベジャンテシリーズ」「グラナイトシリーズ」等が該当します。但し、ボニータシリーズはフルボディタイプなので小口の色合は表面の仕上げの色に近いですが、セルベジャンテ・グラナイトの両シリーズは小口は二層の為、出隅部分は小口の納め方を事前にご検討下さい。

(3) 内装用(内床用・内壁用)

住宅の玄関床やマンションでいう風除室等は内部になりますが、外部から直接入ってくる為、やはり滑りはあるので前述の外床用のタイルを使用した方がより安全です。但し、マット仕上げは磨きタイプに比べて滑りが少ない為、玄関床や風除室等にも使用可能です。

内床、内壁においては使用可能なタイルが重複する事が多いので、一緒の項目で取り上げました。近年の大型商業施設の床やマンションの共用部分(エントランス等)の床・壁等では磁器質の600角の磨きタイプが使用される事が多いです。歩行が多い為に必要な耐摩耗性やメンテナンスを考慮すると、磁器質タイルの磨きタイプが最も適していると思われているからでしょう。

近年は、どのメーカーさんにおいても、磨きタイプとマット仕上げの両方を取揃えているところが多いですね。内部床においても、どうしても入口に近い場所や床のふき掃除の後、飲み物等がこぼれている場所等は滑り易く危険です。その様な場所(例えばマンションの1Fの郵便受けの床面等)は、マット仕上げを使われてはどうでしょうか?またマンションや店舗においても、人の通りが周囲よりも多い部分にマット仕上げを使ったり、パターン貼りの様に、磨きタイプ・マット仕上げの両方を使うのも面白いと思います。

磨きタイプ・マット仕上げ両方共、床・壁のどちらにも使用可能です。
マット仕上げは、落ちついた空間作りやシックさを演出する為には適しています。

ところで、ご使用頂く場所においては、避けた方がよいところもあるのでご案内します。
まず、脱衣室や洗面所等、床が濡れている事が多い場所では磨きタイプは、あまりお勧めしません。
マット仕上げや、少し凹凸のあるうす磨き仕上げ位が良いでしょう。それは、住宅やマンション・商業施設においても、同様です。

また、木造住宅の床・壁においては、下地の反りや震動によってひびや割れがより発生しやすいので、下地の作りや使用するボンドにはご注意ください。
住宅の床に貼る際は、(下地が木の場合)厚手の下地材を使用したりして、たわみが無い様にして下さい。

また、下地同士の継目はどうしても伸縮があり、タイルのひびや割れの原因となり易いので、できるだけ目地が下地の継目にくる様に工夫したり、その部分の目地剤はコーキングを打つ等、工夫されて下さい。

内装用のタイルを、当社の取扱商品でご案内すると長くなるので、トップページの『使用場所から探す』または、各商品の画像の下の『詳細をみる』をクリックして頂くと、使用可能な場所に以下マークをつけていますので、是非ご覧下さい。

◎そのタイルの特性を生かす最も適した使用箇所。
○使用可能な箇所。
△①上履きではなく下履きで通行する箇所か。
②下地がたわみや反り等の変形の可能性のある木(もく)下地でなく、しっかりしたコンクリートやブロックか。
等の条件を満たせば使用可能な箇所。
×使用に適してない箇所。

(4) モザイクタイル(ガラスモザイクタイル・ミックスモザイクタイル・磁器質or陶器質モザイクタイル)

モザイクタイルについては、ぜひ皆様におすすめしたい商品です。と共に、私たちが今後力を入れてご紹介して行きたい商品です。
当社が取り扱っている商品を素材別にご案内いたします。
近年はガラスモザイクタイルの種類が増えてきました。加工技術の向上により、様々な形状・柄・色のタイルが作られるようになりました。私たちは主に、中国から輸入していますが、中国においても生産技術の向上により、本場ヨーロッパのモザイクタイルに負けない製品が生産されるようになりました。
住宅、マンション、商業施設の内装にぜひご検討ください。
住宅、マンションにおいては洗面所・トイレの壁等はもちろん、リビングルームや個人の部屋にもアクセントとして使用すれば、とても個性的・魅力的な空間を演出できます。お客様が来られた時にも目を引き、話題になることでしょう。
商業施設や店舗においても柱型や洗面所に貼ったり、広い壁にもポイントで貼ればアクセントになります。普通のクロスやビニールシートを貼っただけの壁より、モザイクタイルで装飾された壁はどんなに楽しい空間となるでしょう。

皆様の“遊び心”で自由に使っていただき、貼る前、貼った後もそのワクワク感を持っていただけたらと私たちは願っております。

ただし、使用を避けていただきたい場所としては1・外部、2住宅内部でも常に直射日光の当たる場所(例えば南向きの出窓の天板)3・コンロ周りなど高温になる場所、4浴室の浴槽周りや浴室の壁全面に貼るなどです。また水が回りやすい場所では変色、欠落等の原因となる恐れがありますので、1・4が該当します。

磁器質or陶器質モザイクタイル

磁器質や陶器質のモザイクタイルは昔から、私たちの周りで多く使われてきました。そしてこれからもガラスモザイクタイル同様、近年さまざまな形状や色のものが、たくさん増えてきました。
磁器質や陶器質のモザイクタイルは、その素材の性質上、水が回りやすい場所や外部でも使用できます。最近では住宅の外壁にもアクセントとしてよく使われています。
私たちはこれらを主に中国から輸入していますが、本場ヨーロッパに負けない魅力的な商品を今後も探し続けていきます。

施工上の注意点

私たちが取り扱うモザイクタイルは全て裏側にネットを貼っています。良い点としては貼る前に柄を見る事ができる、タイルのズレを見つけやすい事などがあります。ネット貼りなので目地の部分で簡単にカットできます。しかし、同時に難しい点もあります。特に1ピースのサイズが小さくなるほど接着力が落ちるため、剥がれやすくなります。それを防ぐ方法としては、しっかり裏面全体をボンドに貼り付け、ある程度押し込んでください。そして目地材を必ず使用してください。貼付け時のボンドと目地材が接着することで剥がれにくくなります。
また、陶器質の部分には柄が彫り込んである商品があります(ギャラクシーシリーズ)これらの商品は、目地詰めの前に柄の部分を養生テープで貼るか、もしくは目地詰めが終わった後、その部分だけでも早めに拭きとってください。目地材が固まりかけると、柄に入った目地材が取れにくくなります。